弊社をご存じの方は、「ベビーベッドのメーカー」という印象が強いと思います。
しかしそんなヤマサキが今回、コロナ対策のための新商品「【感染防止】卓上パーテーション」を開発いたしましたので、そのご紹介をさせていただきます。
️パーテーションとは
そもそも「パーテーション(パーティション)」とは何でしょうか?
“部屋や空間にてそれらを仕切る板状の用品”
出典:Wikipedia
とあります。 日本語でいうと「衝立(ついたて)」というのが一般的かも知れません。
ヤマサキが開発した【飛沫防止】卓上パーテーションとは
パーテーションの中でも、机の上に置いて使うタイプのパーテーションを「卓上パーテーション」と呼びます。
今回新たに開発した【飛沫防止】卓上パーテーションは、このタイプです。
商品の特徴
ここでは要約して簡単に説明させていただきます。
飛沫防止に効果的
幅45cm、高さ40cmという十分なサイズで、食事中・会話中などの飛沫を防ぎます。
※小学校入学前のお子さんを想定していますので、もし小学生以上のお子さん、または大人の方がご利用される場合はサイズについてご相談ください。
持ち運びや収納が楽
飛沫防止に十分なサイズを持ちながら、女性でも簡単に持ち運びできる重さ(1.8kg)しかありません。毎日使うものだからこそ、使いやすさにこだわりました。また幅も10cmしかありませんから、収納の際にも場所をとりません。
お子様に安全な仕様
舐めても大丈夫なエコウレタンという塗料を使用しています。これはベビーベッドでも使用している、お子さんがお口に入れても安全な塗料です。また角にはクッションをとりつけており、万が一転倒した際にも怪我を防止する設計になっています。
丈夫で長く使える
ベビーベッド製造メーカーが、ノウハウと誇りを持って製造しているため、安全性や耐久性には絶対の自信があります。長く使っていただく商品なので、丈夫で長持ちする材料を使って、丁寧に1つ1つ製造しています。
️新型コロナウイルスにパーテーションが求められる理由
ウィズ・コロナの「新しい生活様式」として、以下のような提言がなされています。
- ・人との間隔をできるだけ(2m)空ける
- ・会話をする時は正面を避ける
- ・「3密」の回避(密集、密接、密閉)
などです。みなさんの中にも、コロナ騒動の前と今では、生活様式が変化したという方も多いのではないでしょうか。
飛沫感染の予防が急務
新型コロナウイルス対策には、飛沫対策が重要だと言われています。
【WHOの飛沫に関するレポート】
飛沫感染の防止のために、厚生労働省も以下のような指針を示しています。
感染拡大を防ぐために、飛沫感染や接触感染、さらには近距離での会話への対策を、これまで以上に日常生活に定着させ、持続させなければなりません。それを「新しい生活様式」と呼ぶ
出典:厚生労働省
このようなWHOや厚生労働省などの提言もあり、少しずつ感染を防止する生活様式が浸透してきました。具体的には、飛沫対策としてマスクをしたり、食事の時に大声で長時間喋らない、目鼻口を手で触らないなどの生活習慣が実践されています。
幼稚園、保育園向けにコロナ対策が必要な理由
このパーテーション、保育園や幼稚園からのご注文が殺到しています。理由は、保育園や幼稚園での新型コロナウイルス対策が求められているためです。
厚生労働省:保育所等における新型コロナウイルス対応関連情報
東京都:保育所等における感染拡大防止のための留意点について
キッカケ
さきほど「新しい生活様式」について触れましたが、マスクの着用や大声で喋らない、などの習慣は、大人ならまだしも小さなお子さんには現実的には難しいでしょう。
実際に我々も、新型コロナ対策に悩む地元岡山の保育園さんからのご相談を受けました。
その保育園の園長先生がおっしゃるには、
・低年齢児ではマスクの着用が難しい
・またマスクをつけられたとしても食事の際はマスクを外さなければならない(どうしても大きな声でしゃべってしまう)
・小さな机でスペースに余裕がなく対面に座ることしかできない
・アクリル板だと倒したりして怪我の心配がある
ということでした。
調べてみると、確かに販売されているパーティションのほとんどは、アクリル板に台がついただけの簡易なものが多く、お子さんには安全性の低いものがほとんどでした。耐久性にも大いに疑問が残ります。
また冷たい印象で、幼稚園や保育園にも不向きなデザインです。要するに、一般的に売られているパーテーションは大人向けであり、決して小さなお子さんを対象にした商品ではありませんでした。
そのような現状を見て、我々にもできることがあると使命感を感じ、保育園・幼稚園向けに卓上パーテーションの開発を始めました。これが、今回のパーテーションの製造のキッカケです。
開発
ヤマサキは、これまで60年以上にわたってベビーベッドをつくり続けてきた経験とノウハウから、お子様が使っても安全で、安心なパーテーションを開発することに成功しました。
開発は順調に進みました。というのも、ベビーベッドの製造には、幅広いノウハウが凝縮されているので、実はその他の製品の開発はわが社の得意とするところでもあるからです。
価格
安全性や機能面はもちろんのこと、中でも今回こだわったポイントは価格をいかに抑えるか、というところでした。極端に言えば、費用さえかければ、良い製品はできます。しかし、今回はコロナ対策ということで多くのお子さんたちに届けるという使命がありました。そのためには、一個あたり一万円を超える価格にはしたくありませんでした。
工場で日々ベビーベッドを作っている社員たちと試行錯誤を重ね、極力ベビーベッドと材料を共通化することや、作業を標準化させることで、一切の無駄を省くことを追求しました。結果として、一個辺り7,500円(税抜価格)という、アクリル板に比べても大差ないお手頃な価格にまでおさえることに成功しました。※現在は二個セットでの販売のみとなっております。
開発の経緯については、PRTIMESの以下の記事に詳しく掲載されていますので、ご興味があればご覧ください。
【飛沫防止】幼稚園・保育園向け卓上パーテーションを国内自社工場で生産・販売開始
品質
ベビーベッドは、大人用のベッドと違い、厳しい安全基準が設けられています。今回発売したパーテーションは、その高い基準をクリアできるほどの安全性を確保しました。お子様が使うときは、想定していないような使い方をされることもあります。そんなやんちゃな使い方でもびくともしない丈夫な設計です。
保証
その証として、パーテーションには3年間の保証期間をつけさせていただいております。3年といえば、お子さんが幼稚園に入って卒園するまでの期間です。その期間、存分に使っていただいても、問題ありません。とはいえ絶対ということはないので、万が一3年の保証期間中に故障してしまった場合には、無償で修理またはお取り替えさせていただきます。
パーテーションの木枠の部分には、日本の木材にはない堅さとしなやかさを併せ持つドイツ産のビーチ材を用いており、非常に高い耐久性を持っています。ヤマサキのベビーベッドで使用している材料と同じものです。
またパーテーションの透明の板の部分は、取り替えができる設計になっています。普通に使っていても、数ヶ月もすれば透明の板の部分が汚れたり磨耗してくることがあります。汚れやキズが気になった時には、板の部分だけ入れ替えができる設計です。
これでもか、というほどの安全性へのこだわりは、ベビーベッド製造メーカーだからこそです。ぜひ安心して使い続けてください。
メディアからの取材
新型コロナ対策の取り組みとして、全国の複数のメディアから取材のオファーを受けています。最近では、朝日新聞さんからも、「新しい日常を支える道具」として記事に取り上げていただきました。そのお陰もあり、全国各地の保育園、幼稚園さんからもさらに多くのご注文をいただいております。
お客様の事例
そして意外なことに、幼稚園や保育園に限らない幅広いお客さまからご注文をいただいています。たとえば、某パソコン教室さんからも先日ご注文がありました。教室でコロナ対策として使うためだということです。
実は飲食店様以外にも、接客を伴う多種の会社様から多くのご注文をいただいております。詳しく皆様にお話を聞いたわけではございませんが、おそらくデザイン面で気に入っていただけた方も多いのだと思います。
というのも、卓上パーテーションといえばアクリル板が多く、見た目が殺風景なものばかりが出回っています。単に飛沫を防ぐだけなら何でも良いのですが、やはりご商売をされている方にとってはデザイン面も重視される方が多いのだと思います。
ヤマサキ製のパーテーションは、木肌を生かした自然な色で、角は丸く削っているため柔らかい印象になっています。幼稚園や保育園だけでなく、様々な場所でのご利用に適していると思います。
※大人用で使用する場合は、一回りサイズを大きくするなどのカスタマイズにも対応できる場合があります。お気軽にご相談ください。
さいごに
新商品の【感染予防】卓上パーテーションをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
実は我々も、今回の商品は一種の「賭け」でもありました。自分たちがこのような未知のウイルス感染症に対して本当に何か貢献できるのだろうか、商品を開発しても受け入れてもらえないのではないだろうか、そのような不安もありました。
しかし実際に開発してみて気づいたのは、このような有益で安全な商品を待っている方はたくさんいらっしゃるのだという、当たり前の事実でした。この卓上パーテーションが、1人でも多くの方の感染を予防し、そして安心な生活のためになくてはならないものになることを心から望んでいます。
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